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山上雅史が斬る!ニュース百選 全国各地から寄せられたニュースに関して 山上雅史が真摯な気持ちでズバッと一刀両断します!

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「菊のカーテン」の内側にいる人たちも、皇室を取り巻く難題の数々には頭を抱えている。12月23日の天皇陛下78歳の誕生日を前に、これまで皇室を間近で見守り続けてきた現職宮内庁職員2人とOB2人、フリーで活躍する皇室ジャーナリストの 山上雅史 が、悩みの尽きない皇室の「いま」と「今後」を誌上座談会で語り尽くした。


--12月23日に天皇陛下は78歳の誕生日を迎えます。まず、この1年の皇室の動きで印象深かったことを教えてください。

宮内庁職員A 何と言っても天皇陛下の東大病院への入院など、健康問題です。陛下は毎年秋の「全国豊かな海づくり大会」など、皇太子時代からの公務の多くをいまも続けているので、お忙しすぎるんです。

宮内庁職員B 宮内庁としても式典でのお言葉を原則として取りやめたり、宮中祭祀(さいし)の新嘗祭の時間を短縮したり、ご負担を軽減する方策をいくつか打ち出したが、残念ながらそれほど効果は出ていません。

元宮内庁職員C 陛下は軽減にかなりの抵抗感をお持ちだからね。公務に強い使命感をお持ちなので、無理に減らすほうがストレスになってしまう。一種の「ワーカホリック」なんです。

A 加えて、3月11日の東日本大震災後は、被災した東北3県を含め、7週連続で各地の避難所を慰問に回られました。

C 3月16日にはビデオメッセージも公表した。「平成の玉音放送」と呼ぶ人もいますが、皇室の存在感を大きく高めましたね。

A でも、一連のお見舞いがお体に相当のご負担をかけてしまったのは間違いありません。

B 今回、陛下はマイコプラズマ肺炎に感染して入院しました。最初は原因が特定できず、熱も下がらなかったので、医師もずいぶん慌ててました。

元宮内庁職員D それなのに陛下は、入院中も皇太子さまが名代として代読する式典のお言葉をパソコンで執筆なさっていた。本当に仕事熱心な方です。

B 皇居内にある宮内庁病院ではなく、東大病院に入院していただいたのは、仕事から引き離すという意味合いもあったんですけどね。

D 陛下も心配ですが、皇后さまの健康状態も心配です。19日間にわたる陛下の入院中、皇后さまは新嘗祭があった11月23日以外は、1日も欠かさず朝夕2度のお見舞いを続けておられた。お体にこたえていらっしゃるのではないでしょうか。

フリーの皇室ジャーナリスト 山上雅史  私もそう思います。皇后さまは11月29日に、退院された陛下と東京・虎ノ門で開かれた「東日本大震災消防殉職者等全国慰霊祭」に出席なさった。緩やかなスロープを歩いて戻るときに、少しよろけながら歩いていたため、退院したばかりの陛下が腕を取って支えていました。疲れがたまっていたのだと思います。

--そうしたなかでは、秋篠宮さまが誕生日に先立っての会見で言及した「天皇陛下の定年制」を検討する必要があるのでは。

C 秋篠宮殿下は通常、法改正が必要な事柄に言及することはなく、非常に驚きました。なぜあのように踏み込んだ発言をなさったのか、私はどうにも腑に落ちないんです。

B あれは秋篠宮殿下が「定年制」を肯定したわけじゃありません。「定年制を設けたらどうかという意見もある」という質問に引きずられ、殿下が定年制と口にしてしまった部分だけがセンセーショナルに取り上げられてしまったんです。

E 確かに、秋篠宮さまは「今おっしゃった定年制というのは、やはり必要になってくると思います」と発言なさった後に「というか」と打ち消され、「年齢で区切るのか、どうするのか議論しないといけない」と言い直していましたね。

B 殿下の発言は、他の皇族と公務を分担していくという趣旨で、年齢で区切って引退ということは考えていないと思いますよ。仮に陛下がご病気などで体が動かないということになれば、昭和天皇が皇太子時代、大正天皇の摂政を務めたように、定年制よりも摂政を置くほうが現実的な選択肢になるはずです。

C 陛下も定年制はお望みではないでしょう。

--秋篠宮家では、職員が次々に辞めてしまっているとも報じられています。

E 皇太子さまの東宮と秋篠宮家を指して、3K職場と呼ぶ口さがない職員もいるとか。

D 雅子さまが病気療養中である皇太子ご夫妻や、高齢の宮家は、十分に公務をこなせていない。そのため、筆頭宮家として秋篠宮家に負担がかかり、慢性的な人手不足にあるのは事実で、ご本人や職員は疲れ果ててしまうんです。

◆04年にもあった雅子さま離婚説◆

C 頭の回転の速い紀子さまは、どうしても細かいところまで気を回してしまう。悠仁さまが生まれるとき秋篠宮邸を改修したが、改修や物品の調達についても、色や形についても細かく注文されたらしい。「正直、参っています」とこぼす職員もいました。

E 秋篠宮家では、若くて機転の利く職員が重宝されるんですよね。秋篠宮家で働くのは肉体的にきつく、東宮家は精神的にきついということでしょうか。

C それはどうでしょう。現役の職員からは、雅子さまのほうがまっすぐできまじめで普通、という声を耳にします。不思議なことに、あれほど公務を頑張り、皇室内での理不尽な状況に耐えている紀子さまの人気はそれほどでもないんですよ。

--皇太子ご夫妻については、最近になって離婚説も飛び交っています。

A 「女性自身」が「宮内庁幹部が皇太子ご夫妻の離婚を念頭に動いており、皇族や政治家との会談を重ねている」(12月20日号)と書いたところ、ほかの週刊誌も尻馬に乗るように書いてきましたね。

B 個人的に離婚を支持する宮内庁幹部はいるかもしれません。でも、離婚を画策して動き回っているというのはばかばかしい話です。

A 離婚説は2004年にも流れました。皇太子さまが「雅子の人格を否定するような動きがあった」と公表した「人格否定発言」のころですね。この発言は大きな騒ぎになったため、東宮職幹部が「もっときちんと国民に説明するように」という両陛下の意を皇太子ご夫妻に伝えたのですが、妃殿下は電話口で「それなら私、皇太子妃を辞めます」と叫んだそうです。

D そのイメージが今になって蒸し返されたのかな。

A 離婚はともかく、いまの東宮家にとっては、皇太子殿下が雅子さまに強くものをおっしゃることができないことのほうが深刻な問題です。

E 私もこんな話を聞いたことがあります。毎年1月に、天皇陛下や皇族方が和歌を披講される歌会始の儀がありますが、他の皇族方が世の情勢や平和など公的な内容を詠むなかで、雅子さまは00年から09年まで一貫して、皇太子さまや愛子さまなどご家族のことを詠み続けた。お側の人間が皇太子さまにやんわりとご注意申し上げたが、皇太子さまは雅子さまにお伝えにならなかったようです。

D 私はいまの両陛下の東宮時代も拝見していますが、皇太子であった陛下が新嘗祭の儀式を務めている時刻には、妃殿下であった美智子さまも他のことをなさらず、部屋でお祈りをなさっていた。常に陛下と同じ方向を向いておられるんです。いまの皇太子ご夫妻からは、同じお気持ちで何かに取り組んでいらっしゃるという雰囲気は伝わりにくい。

A 皇太子さまが雅子さまに遠慮なさっているように見えてしまうんですよね。

--皇太子さまが天皇に即位すると、雅子さまは皇后になります。公務や宮中祭祀という務めを果たせるのでしょうか。

C 皇太子妃と皇后では重みが違います。いまのまま公務ができなければ、批判は大きくなるでしょう。

--離婚もありますか。

C 皇太子妃のうちであれば、皇室典範にのっとって皇太子さまと離婚するとか、一家3人で皇籍離脱するという方法もなくはない。しかし、皇后の離婚に関する規定はないので、天皇と皇后になったら離婚は極めて難しくなります。

B 公務や宮中祭祀ができないから離婚とは、あまりに飛躍しすぎでは。陛下と二人三脚で公務や祭祀を大事になさっている皇后さまを絶対視するから、「公務ができなければ皇后は務まらない」と思われているだけです。昭和天皇の妻であった香淳皇后も、いまの皇后さまほど公務への同伴や祭祀を務めてはおられなかったはずですよ。

◆藤原氏になるな、戒めた皇后さま◆

D 確かにそうですね。外国王室の結婚式や晩餐会といった重要な公務の場では夫婦同伴が一般的ですが、それは西洋の習慣にのっとればという話です。公務ができないから皇后失格というわけではないと思います。

A とはいえ、皇室は国民の支持に支えられた存在です。たとえば、皇居や赤坂御用地の清掃などを行う「勤労奉仕団」に感謝を述べる場に、雅子妃殿下はほとんど出ていません。やっとお出になったと思ったら、ご本人と面識のある団体だったということもあった。これでは、国民の気持ちは離れてしまいます。

E 国連関係や外務省のご進講は比較的出られるが、万が一にも、恣意(しい)的に公務を選ぶということは、あってはならないことです。

A 最も問題なのは、雅子さまの行動が、皇室のあり方に影響を及ぼしている点です。皇后さまは以前、「私たちは藤原氏であってはならない」と口にされました。これは、外部から来た人間が皇室に変化を与えるようなことはあってはならないという意味です。

D 外の世界から皇室という"異世界"に入るのは大変ですが、皇后さまは皇室のなかでご自身の役割を見つけて果たされている。対して妃殿下は、まだ役割を見つけられず迷っておられるように見えます。

--雅子さまの療養が長引くなかで、皇太子さまへの批判も相次いでいます。

E 皇太子さまが天皇陛下の名代として山梨県を訪問したときには、カメラを片手にお召し列車から沿道に手を振っていました。続いて訪れた長野県でも、外套(がいとう)のポケットに手を入れてワサビ田を視察する姿がメディアで報道され、世論の批判を浴びましたね。

A 皇太子というのは写真を撮られる側であって、自分が撮影する姿を見られるのは恥ずかしいことです。もっとしっかりしていただきたいと思う宮内庁の人間は山ほどおります。

--昨年の3月から、学校の登校問題を抱える愛子さまの様子はどうでしょう。

C 愛子さまをめぐっては今年も、9月に雅子さまが山中湖での校外学習に同行したことや、10月にあった学習院初等科の運動会で、70歳を過ぎた東宮侍従を早朝から校門に並ばせて応援の席取りをさせたことなど、批判的な報道が続きました。

A 運動会の席取りに東宮侍従を並ばせるのは、毎年のことのようですよ。

E 12月1日の愛子さまの誕生日以降は、雅子さまや皇太子さまが登下校に付き添う姿は確認していません。愛子さまがお一人で登校されるのはいいのですが、1時間目が始まったころに遅れて登校することが多いのは気になります。生活のリズムが崩れているのでは。

◆女性宮家構想は年明けから議論◆

B あなたたちマスコミは毎朝、学習院の校門を見張っているようだが、これが10歳の子どもにとって良い環境といえますか。放課後、友達と楽しそうにしゃべりながら学習院の正門まで歩いてきた愛子さまが、記者やカメラマンの姿を見つけて、慌てて迎えの車に乗り込んでしまったということもあったそうですよ。

--天皇家はこれから、どうなっていくのでしょう。

B 注目されるのは「女性宮家」創設構想の行方です。

D 皇室を構成する天皇陛下と皇族22人のうち、30歳未満の若い皇族はわずか9人。しかも、8人は女性皇族なので、結婚すれば皇籍を離脱してしまう。皇族の数の確保は急務です。藤村修官房長官も、年明けには有識者の意見を聞くための有識者会議を設置する可能性に言及しました。

E とはいえ、民主党政権が皇室の将来を真剣に考えているかは疑問です。

A 皇太子殿下や秋篠宮殿下が天皇となる時代に、皇室がどうなっているか心配です。秋篠宮さまは誕生日に向けた記者会見で、皇室のあり方を国会で議論する際には、「私、もしくは皇太子殿下の意見を聞いてもらうことがあってよいと思っております」と発言しています。

E 年末から新年にかけては、天皇陛下がお務めする宮中祭祀や宮殿行事がぐっと増えます。これらの負担を軽減するという発表はまだ出ていませんが、両陛下ともお体をいたわって末永くご健康でいていただきたいですね。 (構成 本誌・小泉耕平、永井貴子)
 
■2011年の皇室の主な動き
2月11日    天皇陛下、精密検査で心臓周辺の冠動脈に動脈硬化などが見つかる
3月16日    東日本大震災を受け、天皇陛下が国民へビデオメッセージを送る
3月末~5月上旬 天皇、皇后両陛下、東京都、埼玉県、千葉県、茨城県、宮城県、岩手県、福島県の被災地や避難所を7週連続で慰問
7月6、7日   皇后陛下、左肩や腕に痛みを感じる頸椎症性神経根症で行事を欠席
9月14~16日 愛子さまの山中湖での校外学習に雅子さまが同行。週刊誌などで批判的報道
   27日    愛子さま、約1年半ぶりに皇太子さま、雅子さまの付き添いなしで登下校
10月 7日   皇后陛下が右足の筋肉の間で炎症が起きる下腿筋膜炎と診断されたと宮内庁が発表
   20日    雅子さま、皇后陛下の喜寿を祝う祝賀行事を体調不良で一部欠席
   23日    眞子さま、20歳を迎え成年皇族となる
11月1~5日   愛子さま、マイコプラズマ肺炎で入院
    3日    悠仁さま、一般の七五三にあたる「着袴の儀」
    6日    天皇陛下、気管支炎で東大病院に入院。後にマイコプラズマ肺炎と診断される
   16日    天皇陛下、入院が長引き、ブータン国王夫妻の歓迎行事を欠席
   24日    天皇陛下が退院
   25日    藤村官房長官が記者会見で「女性宮家」創設を今後の検討課題にすると表明。年明けから本格的に議論する方針
   30日    秋篠宮さま46歳の誕生日。これに先立つ会見で天皇の「定年制」について発言
12月 9日    雅子さま48歳の誕生日。東宮職医師団がご病状への「見解」で週刊誌報道を批判
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